Pete Cornish SS-2っぽいもの 作製しました!

Pete Cornish SS-2っぽいもの 作製しました!

皆さんはPete Cornishというメーカー(おじさん)を知っているでしょうか?
70年代からエフェクターやアンプなどのスイッチングシステムを手がけてきた方で、名だたるメジャーアーティストのサポートを行なっています。
そんな方が一台一台、ハンドメイドで作っているエフェクターがPete Cornishというメーカーから販売されています。
しかも、軍用機器に使用されるような品質のパーツを使い、徹底的にローノイズ化を図っているそう。
そんなエフェクターですので、当然価格も凄いことになっています…
以前妙な回路ないかなー?と探していた時に、SS-2というモデルの回路図らしき物を見つけてしまいました!
以前からPete Cornishのエフェクターはどれか触ってみたいなと思っていたので、今回はこいつを作ってみることに!

Pete Cornish SS-2について

現在はSS-3という後継機が出ているようですね。
SS-2はかなり軽めのオーバードライブからディストーション手前といった具合の歪み具合のようです。
SSはSoft Sustainの略で、解像度の高くアンプライクなサウンドとなっています。
また、SS-2はバッファードバイパスとなっています。
Klon Centaurのバッファも評価が高かったですが、Pete Cornishのバッファもかなり評価が高いですね。
ちなみに、今では当たり前のようにバッファを搭載しないトゥルーバイパスですが、Peteさんはトゥルーバイパスに対して注意喚起をされています。
興味のある方はこのページを翻訳して読んでみてください!

外見

今回作製したSS-2の外見はこんな感じにしました。

  • ケース
  • ノブ
  • LED

VemuramのJanRayでも使用していたHATA精密工業さんのアルミ削り出しケースです。
よくもまあ、あんな数買ったものだと思いますが、さすがにもう残りわずかです笑
こちらは白アルマイトと言って、アルミそのままの色にしています。
もちろんスピンドル加工もされていますよ!

ノブはいつものノブで、色はクリアになります。

今回も白LEDを使用しています。
白LEDに高級感を感じるのは自分だけしょうか…?笑

内部

基板はこんな感じに仕上げました。
バッファードバイパスにしたため、ケース内がギリギリでした…
とんでもなく汚いです笑

  • 基板
  • 抵抗
  • コンデンサ
  • オペアンプ
  • 配線材

Point to Pointで組んだ基板になります。
今回はバッファ基板もあったため、ケース内がギリギリです。
電池での使用は諦めて、スイッチ下部にバッファ基板を納めました。

抵抗には、ハイエンドオーディオ抵抗として定番となっているDALEの金属皮膜抵抗を使用しています。
クランチ系の音を想定していたのでこちらにしてみました。

フィルムコンデンサにはWIMA社のコンデンサを、電解コンデンサにはVishayのコンデンサを使用しています。
どちらも毎度お馴染みのコンデンサです。

今回も手持ちのビンテージオペアンプを使用しました。
が、オペアンプを買い忘れたのが原因でして…笑
家のストックから適当に引っ張ってきたオペアンプだったりします笑

入出力、ポットへの配線は全てビンテージ配線材の捻線を使用しました。
特に、ポットへの配線材は明らかに太いだろ…と思われるものを使っています。
これもケース内の配線が汚くなる原因の一つです…笑

さて、ここでタイトルの件でちょっと補足を。
タイトルの「っぽいもの」という部分についてです。
今回使用した回路図はSS-2の物となっていましたが、確実にそうとは言えないようです
何箇所かSS-2をコピーして作ったとされているTop ToneのLight Driveからパーツの値を引っ張ってきているようでして。
また、バッファ回路についての記載もありませんでした。
そのため、Pete Cornishのバッファの回路とされている物を使って組み合わせています。
もしかすると、本家ではSS-2用にバッファ回路の定数もいじっているかもしれないです。
そのため、SS-2っぽいものとしています。
本家がどうなっているのか、いつか見てみたいですね!

そんなコピーモデルですが、使った感想としては、

  • 凄く繊細なブースター〜軽い歪みがメイン、3時以降で急激にゲインが上がる
  • オンとオフの音量差がなくなるLevelの位置が結構上げ目

というものでした。
歪み感に関しては話通りだったのですが、オンオフの音量差はミスったか…?と思うほどで
速攻で試奏してる動画を見ましたが、動画でも同じような状態でしたので、多分合っているのでしょう。
流石にこんなレアなエフェクター弾いたことないので、一度弾いたことがある人に感想を聞きたいです。
動画で聞く限りでは、作ったSS-2もなかなかの再現度のように感じました。
特に、ローゲインの時の感じは良い線いっているのではないでしょうか?
Mad ProfessorのSweet Honey ODとかと同系統で、物凄く好みの音です。
アンプの隠し味的として掛けたり、軽めにゲインを上げたりすると凄く気持ちよく弾けましたね。
ただ、この手のエフェクターは動画じゃ分からない部分も多いと思います。
やっぱり一度弾いてみたいです笑

ギャラリー

今回作製した SS-2 の写真はギャラリーにもアップしています。
よければこちらもご覧ください!
Pete Cornish SS-2 ギャラリー

エフェクター作製依頼受付中!

EFFECT LAB では、エフェクターの作製依頼を随時受け付けております。
今回作成したSS-2もケースが非常に高価であるため、あのケースでの作成はお勧めしません。
また、各パーツも高級なものを使用しております。
そのため、価格としては4万2千円前後まで上がってしまいます。
が、本家SS-2はそれ以上の価格だったりするのでなんとも言えません…笑
ケースを通常品、バッファードバイパスですと、大体2万円での作成が可能となります。
ただし、現行品でもあるため、本家の音を目指しての作成はお断りさせていただきます。
お問い合わせは下記フォームよりお願い致します。

また、オーダーに関してはこちらの記事を確認してください

価格や納期などについて

オーダーの方針やメリットについて

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