Nutube Drive 作製しました!

Nutube Drive 作製しました!

新しいタイプの真空管が KORG から発売するらしい!
この話を聞いた当初からかなり気になっていた Nutube と呼ばれる真空管。
発売された当初すぐに購入していたのですが、少し特殊な扱いが必要など、なかなか手をつけれずにいました。
Nutube 1個の値段も凄かったのが余計に拍車をかけてましたね…笑
そんな折、発売からそれなりに時間が経ったためか、先駆者達が素晴らしい情報を公開してくれていたのを発見しまして。
情報を参考に今回ようやく作ることができました。
今回は完全に自分用かつテスト機でしたが、かなり良い音のエフェクターに仕上がりました!
Nutube 恐ろしい子…!!

Nutube について

KORG の公式サイトはこちら
Nutube とは新しい真空管と銘打って、KORG から発売されている真空管です。
従来の真空管と同じ構造を持ち、従来の真空管同様に倍音豊かな特性を持っています。
その上、従来の真空管よりも

  • 大幅な省電力化
  • 容積比が30%以下
  • 高信頼度・長寿命

という、夢のような謳い文句です。
特に省電力化は発生する熱量の低下にも繋がりますし、もう本当に色々ヤバいやつですね。
また、真空管の特性は有名な真空管に近づくようにチューニングされているとのことで、音に関しても期待が持てます。
個人的には、やはり従来の真空管に比べて省電力化ができることが最大のメリットだと思います。
従来の真空管であればヒーター電源と言われるものに 100V などの高圧が必要で、高圧を扱う際の危険性がありました。
また、発生する熱への対処も必要で、敷居がかなり高いものでした。
対して、Nutube は最低 5V からでも動作可能ですので、エフェクター程度の電圧では従来のような問題はほぼ起きないと思います。
もちろん音にはかなり影響してきますが、それでも敷居がぐっと下がったように感じますね。

これが Nutube になります。
従来の真空管がこんなサイズになるなんて感動ものです笑

外見

今回作製した Nutube Drive はこんな外見にしました!

今回は Nutube をケースに固定する必要もあったので、普段は使わないケースを使ってみました。
Kemper の上に置いて使うつもりなので、こういうケースもアリですね!
また、完全に自分用だったので、オンオフのスイッチは排除しています笑
ちなみに、Nutube って電流が流れる際に真ん中のフィラメントが光るんですよね…
本当はケース上面から光っているのが見えるようにしたかったのですが、結構手間がかかるので今回はやめました…
ノイズ的にどうなのっていうものありますしね。

ノブは左から、

  • Volume
  • Tone
  • Gain

となっています。

最初に音出した際に思ったのは、クランチ〜軽いディストーションが得意そうなタイプだなという感想でした。
特にクランチ気味な音作りにコーラスやリバーブなどをかけるとかなり気持ち良い音になりますね。
しかし、歪みが苦手という訳でないので、非常に幅広く使うことができるエフェクター に仕上がっていると思います。
また、手軽に使える真空管式エフェクターになりますので、近年のデジタルアンプ系との相性もなかなかのものだと思います。
自分は Kemper のアンプセクション前のブーストや音作りに活用する予定です!

デメリットへの対策

ここまで欠点が全くなさげな感じの Nutube ですが、しっかりと使用上でのデメリットも存在します笑
公式サイトにも書かれていますが、構造上、マイクロフォニック・ノイズと呼ばれるノイズが発生しやすいです。
これは Nutube へ振動が伝わることで発生するものなので、Nutube 本体をゴムスポンジなどで挟むなどの対策が必須です。
今回は以下のような感じで対策しています。

Nutube の固定面上部を叩いてもそんなに聞こえないので、まあ成功かなって考えています。
ただ、今回は一番マイクロフォニック・ノイズの発生源となるフットスイッチがないので、あれがあるとどうなることやら…
個人的には。スイッチャーでの使用前提や、ラッチスイッチで踏む部分を分けてしまう方が早いんじゃないかなと思っています笑

また、9V などでの増幅だと前段にオペアンプを入れないと増幅率が足りないという問題もあります。
Nutube を2つ使用して回避するという手もありますが、さすがにコストが…笑
今回は、Nutube の前段にオペアンプでの増幅を入れています。
次回作製する際は電圧を上げて、Nutube のみでの増幅をこなしてみたいですね!

ギャラリー

今回作製した Nutube Drive の写真はギャラリーにもアップしています。
よければこちらもご覧ください!
Nutube Drive ギャラリー

エフェクター作製依頼受付中!

EFFECT LAB では、エフェクターの作製依頼を随時受け付けております。
Nutube を使ったエフェクターはまだまだ存在が少ないので、一味違ったエフェクターを求めている人にはオススメです!
ただ、マイクロフォニック・ノイズへの対策や耐久性への問題もあるため、なかなか難しい面もあります。
ひとまず、興味のある方はお問い合わせを!
お問い合わせは下記フォームよりお願い致します。

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